一般にマンホールポンプ施設に適用される水中汚水ポンプには交流電動機が使用されており、交流電動機は下記のように分類されます。
 
(1) 三相誘導電動機
 
 固定子の巻線(ステータコア)に発生する回転磁界で回転子(ロータ)が回転し、主軸(シャフト)により回転力を伝えます。
 
(2) 単相誘導電動機
 
 主巻線と補助巻線を設けることで磁界の位相差により回転磁界を発生させて始動し、一定の回転数に達すると補助巻線回路を切り離し、主巻線のみで運転されます。補助巻線側にコンデンサが接続されたものをコンデンサ始動方式、補助巻線だけのものを分相始動方式といいます。また小形の水中ポンプには、コンデンサ運転方式(補助巻線の回路が運転中も切り離されない)の単相誘導電動機も使用されています。 

※本文は、雑誌「月刊下水道」に投稿した原稿を加筆修正したものである。
作成日:平成19年12月18日
(社)日本産業機械工業会 排水用水中ポンプシステム委員会

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