国庫補助制度としては、表−2に示すように国土交通省の「下水道事業の執行に対する国庫補助対象範囲」においても「宅地内に設置されたグラインダポンプユニット以降又は真空弁ユニット以降を国庫補助の対象とする」旨の記載があり、国土交通省も細い配管で布設できる圧力式下水道収集システムや真空式下水道収集システムの普及に期待しているといえます。
 
表−2 平成16年度事業執行にあたっての国庫補助対象範囲の確認事項について
平成16年6月30日付
1〜14 ‥略‥
 
15下水輸送システム(真空式・圧力式)への国庫補助について
    自然流下方式に変わる真空式・圧力式の下水道輸送システムにおける管理区分及び国庫補助対象の範囲は次のとおりとする。
 
  @  宅地内に公共設置桝が設置されている場合は、それ以降を下水道施設とする。
 
A  宅地内に公共設置桝が設置されておらず、変わりに貯水タンク・真空弁(真空式)もしくは貯留槽・グラインダーポンプ(圧力式)が設置されている場合は、当該施設以降を下水道施設とする。
 
B  圧力式下水道輸送システムの補助対象範囲は、前述の施設から圧力開放されるまでとする。
 
C  真空式下水道輸送システムの補助対象範囲は、前述の施設から真空ポンプまで、もしくは真空ポンプ直後に圧送されている場合は、圧力開放されるまでとする。
 
D  国庫補助の対象となる下水道施設(管渠及びそれを補完するポンプ施設等)の範囲については、当該都市の過去3年間の平均的な補助対象率とすることができる。
 
16〜37 ‥略‥
 

※本文は、会誌「産業機械」に投稿した原稿を加筆修正したものである。
 
作成日:平成19年12月18日
(社)日本産業機械工業会 排水用水中ポンプシステム委員会

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